記録か記憶か、二兎を得るのか

今から11年前、高校1年の冬に「僕の生きる道」というドラマと出会いました。

TEAMで草彅さんの演技の凄さを知って以後の出演作をチェックするようになっていたけど、剛ぽんのドラマに内が出る!という事が嬉しくて情報が出てから始まるまではそっちへの気持ちが大きかったのを覚えています。

実際ドラマが始まってからは剛ぽんの圧倒的な演技力と脇を固める小日さん大杉さん浅野さんの凄さを感じ、ただただ作品にのめり込んでいきました。*1本当に沢山の事を学んで影響を受け辛い時には背中を押してもらう、私にとってバイブルのような作品なのです。

 

そして自分が28歳の今、関東では再放送がされていて何回も見返したこのドラマを初めて中村先生の立場として観る事になりました。

今まで見返した時も「もう先生側だな」と観た事はあったけどそれが如何になんとなく「もう先生」として観ていたのか思い知らされるくらい「同い年」が考えさせる力って凄くて。

当時は28歳ってなんでも出来る大人だと思っていたけどまだまだ出来ない事の方が多いし不安も後悔も尽きなくて、もし今同じ立場になったらどうするのか、どんな事が出来るのか、最期の瞬間まで真っすぐ生きることが出来るのか、自分自身を投影しながら観ています。

16歳の時感じて影響を受けた部分と28歳の今改めて考えさせられた部分と。11年の時を経て2つの見方が出来るようになったのは大袈裟と言われるかもしれないけど奇跡だと思う。

高校生の時にあの作品に出会えて本当によかった。だから剛ぽんは私にとって特別な役者さんなのです。そして、亮ちゃんも誰かにとってそうゆう存在になって欲しいというのが俳優業好きの願いです。

今ごめんね青春を生徒目線で見ている子達が10年後平ちゃん先生や蜂矢先生と同世代になった時に、見守っていてくれた先生も沢山悩んでいたんだと、それでも必死に生徒に、自分自身に言い聞かせていたんだと気づいてくれたらその子にとってのごめんね青春が完結するんだろうなと思います。それが出来るのは今生徒世代の子だけの特権だから是非大人になった時見返して欲しい。ドラマで先生の心情がわかって見てるのと実際その年齢、その立場で見返すのでは全然違うから。 

 

 

以前雑誌で「関ジャニ∞はドラマのヒットがないのが辛い。今後の課題」というような評価をされているのを見て。

確かに主演ドラマで好視聴率が取れれば注目されるし注目されればグループの知名度も上がって「人気グループ」「国民的グループ」と言われるようになるだろうしそれはグループにとってプラスになるけど、その為にどんな内容でも引き受けるのはどうかなと正直思います。

「どんな役にもなれる」と「どんな役でもやる」っていうのは全然違うからね。

主演に拘って成長が遅れるくらいだったら二番手三番手で伸び伸び演じる姿が観たいし、案外そうゆう役の方が視聴者は記憶に残るものだとも思うし。

個人的には亮ちゃんに対しても二番手三番手の役をまだまだ観る機会が欲しいです。そこで主役を喰う演技をする瞬間がたまらなく好きなので。でも亮ちゃんは本当に事務所に守られて大切にされてるのがひしひし伝わって来るので*2もう二番手は来ないのかなぁ・・・

結果は大事だけど人の心に響いて記憶に残るのに主役も二番手もないと思うんだよな。

 

そんな事を言っても実際応援する人間はグッズやシングルを買うっていう数字でしか貢献出来ないという現実があるので理想論なんですが。

更に今までどんな時もただひたすら頑張るとだけ言っていた亮ちゃんが最近視聴率の事や売上を上げたいという明確な数字に関する事を口にするようになったので尚更ぐるぐる考えてしまいます。覚悟を持っての発言だと思うしメンバー全員同じ気持ちでより高みへと頑張っているのは十二分に伝わるから、だからこそ客観的に見た時に「売れる」ってなんなんだろうと思ってしまう。

売れて欲しい売れて欲しいとずっと思っていたけど本当に願っていたのはエイトの良さを沢山の人に知ってもらってエイトを愛してもらうことだったんだ気づいてから本人達がどこを目指してどうなっていきたいのか凄く気になっています。決してマイナスな意味合いで言っているのではなく記録なのか記憶なのかその両方なのか純粋に気になる。

Jr.の頃からずっと「売れたい」が口癖の人達で自分もそう思ってたけど実際その渦中に置かれるとその言葉の曖昧さを痛感するけど、事務所の過度な期待や演出に潰される事なくエイトはエイトらしくこれからも関ジャニ∞にしか出来ない事をやり続けて欲しいです。

*1:内に関してはとんでもないドラマに出させてもらってるんだ、関西の看板背負ってるんだからちゃんと頑張れ、とヒヤヒヤしながら見ていた

*2:だからこそパパドルは衝撃だったけど